はじめに ~ なぜ!今 「認定NPO法人」 なのか
お付き合いのあるNPOから
「認定NPO法人になれました!」
とお知らせが。最近、よく「認定NPO法人」という言葉は耳にしますが、我々のような小さな団体にも関係あるのでしょうか。
「おたくも認定取ろうよ!!」と笑顔で勧められましたが‥
正直、認定NPO法人 というのが何なのか、よく分かっていなくて。
ふたつの大きな制度改正によって今、
認定NPO法人が“アツい”です!
新制度をきちんと活用すれば、「寄付者」にも「法人」にも
お互いに大きな利点があるのです!
1.なぜ、【認定NPO法人】になるべきなのか。 |
ズバリ。
“寄付を集めやすくなる” からです。
認定NPO法人になると、一般のNPO法人にはない
4つの“「税制優遇」” が適用されます。
しかもこの制度のすばらしいところは、「認定を受けた法人」
つまり自分たちに対する優遇(みなし寄附金制度)だけでなく、
“「寄付をしてくれた方」に対しても大きな優遇がある” 点です。
認定NPOへの寄付は、
- 「寄付していただいた個人の皆様」に対しても(寄附金税制)、
- 「寄付していただいた企業・法人」にも(損金算入限度額の拡大)、さらに
- 「相続財産を寄付していただいた相続人」にも(寄付額分の非課税)、
というメリットがあるのです。
減税に繋がることで、寄付する側の皆さまにとっては、
寄付という行為に、一層前向きになれるでしょう。
認定NPO法人にとっては、この制度の利点を寄付者にアピールすることで、
より寄付を集めやすくなり、財政基盤の強化、活動の一層の発展が期待できます。
2.なぜ、【今】がそのチャンスなのか。 |
2011年6月にスタートした「新寄付税制」と、
来たる2012年4月の「改正NPO法」施行。
この二つの法改正によって、認定NPO法人 をとりまく環境が
劇的に進化したからです。
2011年6月、新寄付税制の改正によって、認定NPO法人制度は
大きく変わりました。
●新基準の導入で 認定が取りやすくなった!
… 3000 円以上の寄付金を100人以上から集めていればクリア!の画期的要件
【絶対値基準】がパブリック・サポート・テスト(PST)に導入されました。
●「税額控除制度」の導入で 寄付が集めやすくなった!
… 寄付金額の最大で約50%が、減税という形で寄付者に返ってくる、
【税額控除制度】が導入されました。
これに加えて、2012年4月1日からの改正NPO法施行によって、
●「仮認定制度」のスタートで さらに認定が取りやすくなった!
… パブリックサポートテストが基準に満たなくても、3年間だけ、1度だけ
認定制度の恩恵が受けられる【仮認定制度】がスタートします
… ただし、仮認定を使えるのは「設立5年以内の法人限定」です。
設立したばかりのNPO法人の方は使わない手はありません!
さらに認定NPO法人への道が開けました。
まさに今、認定NPO法人をとりまく環境は大改革を迎えています。
この大波に乗らない手はありません!
しかし、 「認定NPO法人」制度について正しく知っておかねば、
この大きな流れに乗りそこねてしまったり、
飲まれて怪我をしてしまったり、するかもしれません。
「認定NPO法人」について、まずは正しく知ることから始めましょう。
次頁 【 第一章 】 では、認定NPO法人とは何か?基本の「き」から学んでゆきます。