みなし寄付金と寄付集めでの相乗効果を
認定NPO法人ニコちゃんの会
都道府県 :福岡県
活動分野 :障がい者福祉
財政規模 :約2200万円 (2014年度)
認定/仮認定取得 :2015年2月
団体ホームページ :http://www.nicochan.jp/
インタビューご対応:森山 淳子さん、井本 宣子さん
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子どもたちが普通に生きられる社会を
この会は、重度障害の子どもを持つ親が、子供たちが普通に生きられる社会を目指して「ニコちゃん通信の会」を立ち上げ始まりました。その後、通信だけでなく文化芸術活動やアウトドア活動等、社会参加に特化した活動も開始しました。
現在の活動は多岐にわたり、そのすべては「心豊かに人生を生き抜く」ことをコンセプトに活動しています。啓発や研究の他、演劇や余暇を楽しむプロジェクトを行うことで、豊かな心を持てる“ひととき”の創出に取り組んでいます。日常生活を支援する部門としての福祉サービス事業では、重い病気や障がいのある子どもと過ごした経験のあるスタッフを中心に、福祉サービスを提供しています。
活動を支えるみなし寄付金
私たちの活動では、福祉サービス事業が法人税の課税対象となります。NPO法人化した時から、認定NPO法人になり、みなし寄付金を使うことを考えていました。実際に認定NPO法人になってからは、利益の200万円をみなし寄付金で処理しています。
寄付をもらってばかりではなく、自分たちの団体として自前で稼ぐ自助努力がなければ、応援してくださる方も寄付がしにくいのではないかと思います。「自分たちも努力しているから応援して下さい」と呼びかけることにもつながります。
認定で優遇税制があるから寄付をする、という方もいるかもしれませんが、自分たちにはそうでなくても寄付をくださる方たちがいらっしゃいます。
ですが、寄付をお願いする際には、「認定NPO法人に寄付するのと、税金として払うの、ニコちゃんに払うほうが良いでしょ」というように、税金の使いみちを決められる制度なのだと説明することで、寄付者の方にも積極的に優遇税制を活用してもらえると考えています。